カテゴリー別アーカイブ: 私のこと

親が小さい子供をコントロールしようとしているところを見ると心が痛い。

近頃、親子関係が気になる。
子供はお母さんをしあわせにしたいと思って、
お母さんを選んで生まれてくる・・・。

これが真実なのかどうかはわからない。

ただ、そうでないとしてもお母さんのひと言で、
傷つく子供はいる。

私自身がそうだった・・・。
今から思えば、というか今の時代だったら虐待と
訴えられるようなことが平気な時代に子供だった私。

多分、同年代の人たちは多かれ少なかれ、
同じようなことをされて育ってきたのだと思う。

私が母親によく言われた言葉。
「おまえは、橋の下で拾ってきた子供だ!」
「言うこと聞かないなら、橋の下に捨てに行く」

小さい頃、まだ幼稚園に通っていた頃だと思う。
外が薄暗くなってきた頃、母親は妹を連れて出かける。
妹は自転車の後ろに乗せられるが、私も一緒に乗せて
出かけることはできない。
物理的に仕方がなかったことだと、大人になった私は
理解できるが、その頃の私がわかるはずがない。

だんだんと暗くなってくる中で、ひとりで留守番・・・。
この時の心細さは、今でも忘れられない。

今、お母さんはどの辺りを走っているのだろう・・・。
あの坂のあたりかなぁ・・・だったら、もうすぐ帰ってくるはず。

ある時は、母親の逆鱗に触れるようなことを私がやったのだろう。
雨の中、家の外に出されて、玄関のカギを閉められた。
詳しくは記憶していないが、謝らなければ家の中に
入れてくれないというようなことを言われていたと思う。

その後、ちゃんと家に入れてもらっているので、
母親が折れたのか、私が折れたのか、どちらかだろう。

母とのイヤな思い出は、記憶が封印されていることが
多くある。
ブログに書き始めて思い出すこと、思い出そうとしても
思い出せない・・・。
覚えているのは、母の仕打ちで傷ついた私がいるということ。

近頃、気になる親子を見た。
お母さんがお店で、子供が迷惑をかけたことを叱り、
謝るように強制している姿。

お店の人に「ごめんなさい」と誤りなさいと、
何度もしつこく言う。
子供は断固として謝らない。

だって、子供は悪気があって迷惑をかけてしまったのではなく、
たまたま偶然、それが起きてしまったから・・・。

お店の人もわかっているから、大丈夫と言っている。

お母さんはとにかく誤りなさいの一点張り。
結局、子供は目に涙をいっぱいためながらも、
謝らなかった。

またある時、大人の集まりの中にその子供が一人・・・。
小学校の低学年ぐらいかと思われる。

お弁当をみんなで食べて、ひとりが食後にチョコを配った。
一人ずつに「どうぞ」と手渡しでくれる。

当然、子供にもチョコを配った。

当然、子供が「ありがとう」と言うと思っていた親。
子供は「ありがとう」とは言わない。

親は「ありがとうって言わないと食べさせないよ!」と言う。

その子供は、親に何度言われても「ありがとう」とは
言わなかった。

結局、そのチョコは親のところへ持っていって
食べななかった・・・。

子供の立場で考えてみたら、今はお腹いっぱいで
チョコは食べたくないかもしれない。
そのチョコは大人向けのチョコで
自分の気持ちをそそるものではなかったかもしれない。

いらないものをもらっても嬉しくないから
「ありがとう」と言わなかったのではないか・・・。

子供の心は、大人よりも純真だから、
自分の気持ちに従っただけ。

ちなみに、その親はあまり「ありがとう」と言わない人。
親が「ありがとう」って言わなければ、子供も言わないだろう。

そんな親子を見ると、自分の小さい時の心の傷が
思い出されて、切なくなる、心が痛い。

親は、子供をコントロールして自分の都合の良いように
動かそうとしている・・・。

その裏にある親の心は・・・。
私はキチンと立派に子育てをしている・・・。
私は子供のためを思って、子供を怒っているのだから・・・。
世間から立派に子育てをしている親に見られたいから・・・。

親がよく見られたいがために、子供の気持ちを無視して、
気持ちとは裏腹の言葉を言わせようとする・・・。

それが繰り返されて育っていったらどうなる?
子供はだんだんとわかってくる。

ここは、自分の気持ちは置いといて「ごめんなさい」と
言っておけば、お母さんに怒られない。

これは欲しいものではないけど、どうしてもくれるのなら、
ありがたくはないけれど、一応「ありがとう」と言っておこう。

そうやって自分を偽って生きることを覚える子供。

お母さんに怒られて傷つくよりも、自分を偽ってでも
傷つくことを避けることで、自分の心を守ることを覚える。

そうやって大人になっていく。
自分もそうやって育ってきたのだと思う・・・。

大人になって気づいた。
なぜか自分は人間関係がうまくいかない。

自分を偽れば、自分が疲弊する・・・。
自分の思いを通せば、相手に嫌われる・・・。

自分の人生を振り返ると、人間関係でのつまずきが
非常に多い。
いちばん身近な母親との人間関係が、その後の
人間関係の築き方に大きな影響を与えていたのではないか?

ここ数年、やっと母親との関係を見直すことができるようになり、
傷ついた自分の心をひとつづつ癒やしていくことができるようになった。

そうなると、自分と同じような体験をしている子供を見ると
心が痛いのだ・・・。

そこで私ができることは何だろう・・・。

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